FP2級のタックスプランニングを勉強していて、地味に何度も混乱したものがあります。
それが、総合課税と分離課税です。
所得には給与所得、事業所得、不動産所得、配当所得、譲渡所得など、いくつもの種類があります。
最初は、
「まず所得の種類を覚えればいいんだな」
くらいに思っていました。
ところが問題を解き始めると、それだけでは足りませんでした。
「この所得は他の所得と合算するんだっけ?」
「これは分けて計算するんだっけ?」
「同じ所得でも場合によって課税方法が違うの?」
と、だんだん頭の中が怪しくなってきます。
FP2級のタックス分野で、私が何度も立ち止まったところの一つでした。
所得の種類を覚えたら終わりではなかった
所得税では、所得をその性質によって10種類に分けます。
FPでも、この10種類はかなり基本的な部分です。
最初は、
給与をもらえば給与所得。
不動産を貸せば不動産所得。
事業をすれば事業所得。
退職金なら退職所得。
というように、
「この収入は何所得になるのか」
を覚えていきます。
ここまでは比較的分かりやすかったです。
ところが、その次に出てくるのが課税方法でした。
所得の種類を判定したあとで、
「では、その所得にどう税金をかけるのか」
まで考える必要があります。
ここで総合課税と分離課税が出てきます。
私の場合、所得の名前自体は覚えているのに、問題になると、
「これ、合算するんだっけ?」
となることがよくありました。
総合課税は「まとめて計算する」
総合課税は、名前の通り、対象となる所得を一定の方法で合計して所得税額を計算する仕組みです。
給与所得や不動産所得、原則としての事業所得などが対象になります。
会社員にとって一番身近なのは給与所得だと思います。
このあたりだけを見ると、
「なるほど、所得をまとめて税金を計算するのが総合課税ね」
と理解できます。
問題は、その後です。
分離課税が出てくると急に怪しくなる
所得税は総合課税が原則ですが、一部の所得は他の所得と分けて税額を計算します。
これが分離課税です。
しかもFPでは、
申告分離課税
と
源泉分離課税
が出てきます。
申告分離課税は、他の所得とは分けて税額を計算し、自分で確定申告をする方式。
源泉分離課税は、所得が支払われる段階で税金が源泉徴収され、原則としてそこで課税関係が完結する方式です。
このあたりから、私の頭の中では少しずつ渋滞が始まりました。
「譲渡所得=これ」と一つに決められない
特にややこしいと感じたのが、同じ所得の種類でも課税方法が一つとは限らないことです。
たとえば譲渡所得。
「譲渡所得は総合課税」
と丸暗記してしまうと危険です。
土地や建物、株式等の譲渡については、他の所得と分けて計算する分離課税になるものがあります。
一方、それ以外の一定の資産の譲渡では総合課税になるものもあります。
つまり、
所得の名前だけ覚えても、課税方法まで自動的に決まるわけではない。
ここが最初はかなり混乱しました。
配当所得も「どっちなんだ?」となった
さらに私がややこしいと思ったのが配当所得です。
配当所得は総合課税になるものがありますが、一定の上場株式等の配当については、条件に応じて申告分離課税を選択できる場合があります。
こうなると、
「配当所得=総合課税」
のような一対一の覚え方では対応できません。
FPの問題を解いていると、
「所得の種類は分かる」
↓
「でも課税方法が怪しい」
という状態に何度もなりました。
タックスプランニングって、単語を単独で暗記するより、制度同士の組み合わせを覚える方が難しい分野なんだなと感じました。
最初は全部まとめて覚えようとしていた
今振り返ると、最初の私は、
「総合課税になる所得一覧」
「分離課税になる所得一覧」
をそのまま頭に入れようとしていました。
でも、これがなかなか定着しませんでした。
一つ覚える。
別の論点を勉強する。
数日後に戻る。
「あれ、これはどっちだったっけ?」
となる。
FPでは似たような用語や条件がたくさん出てくるので、単純な丸暗記だけだと、少し時間が空いただけで混ざってしまいました。
「所得の種類→課税方法」の順番で考えるようになった
そこで途中から、
まず所得を分類して、そのあと課税方法を確認する
という順番で考えるようにしました。
いきなり、
「これは総合課税か?」
と考えるのではなく、
まず、
「そもそもこれは何所得なのか?」
を確認する。
そのうえで、
「この所得の場合はどの課税方法になるのか?」
を見る。
この2段階に分けるだけでも、かなり整理しやすくなりました。
たとえば、
「土地を売却した」
↓
「譲渡所得」
↓
「土地・建物の譲渡なので分離課税」
という感じです。
一気に答えを思い出そうとするより、途中に一段階挟む方が、自分には合っていました。
今見ると、また結構忘れている
そしてFP2級に合格してからしばらく離れて、最近またFPの勉強に戻ってきました。
久しぶりにタックスプランニングを見ると、
「これやったな」
という記憶はあります。
ただ、
「これは総合課税、これは申告分離課税」
と瞬時に全部出てくる状態ではありません。
やっぱりかなり忘れています。
特にこうした制度の分類は、簿記の計算問題と比べると、自分の中では抜けやすい感覚があります。
それでも、一度苦労して整理したところなので、テキストを読むと、
「ああ、そうだった」
と思い出すのも早いです。
一度迷った論点は、再学習するときにも、
「ここは以前も引っかかったところだ」
と分かります。
これは一度勉強した強みだと思っています。
これからFP1級でもう一度向き合う
これからFP1級の勉強を進めるので、タックスプランニングとも改めて向き合うことになります。
2級のときは、
「試験で正解できればいい」
という部分もありました。
今度はもう少し、
「なぜこの課税方法になるのか」
まで理解したいと思っています。
総合課税。
申告分離課税。
源泉分離課税。
名前だけ見ると、それほど難しそうには見えません。
でも実際に問題を解くと、所得の種類や条件と組み合わさって、一気にややこしくなる。
私にとっては、FP2級のタックスプランニングで何度もごっちゃになった論点の一つでした。
FP1級の勉強を終える頃には、
「これ合算するんだっけ?」
と迷う回数が、少しでも減っているといいなと思っています。

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