FP2級では、年金、社会保険、保険、資産運用、税金、不動産、相続など、生活に関わる幅広いお金の知識を学びます。
私はFP3級と2級のどちらも、基本的には使用していた教材の順番どおりに進めました。
その教材では、タックスプランニングは4番目でした。
当時は学習順について深く考えず、
「この章が終わったら、次はタックスか」
という感覚で勉強していました。
その順番でもFP2級に合格できたので、教材どおりに進めたことが間違いだったとは思っていません。
ただし、6分野を一通り学んだ今、もう一度復習するなら、タックスプランニングを最後に回したいと感じています。
私の現在の結論は、次のとおりです。
一周目は教材の順番で進める。
二周目は各分野を復習したあと、最後にタックスプランニングで全体をつなぐ。
タックスプランニングは、単なる6分野の一つというより、ほかの分野を横断して登場する知識だからです。
FP2級の一周目は、教材の順番でよいと思う
FP2級の勉強を始めると、
「どの分野から勉強すればよいのか」
と迷うことがあります。
しかし、初めて学ぶ段階では、あまり順番にこだわりすぎなくてもよいと思います。
教材は、前後の内容や難易度を考えて構成されています。
初学者が自分で順番を組み替えると、まだ学んでいない用語が何度も出てきて、かえって分かりにくくなる可能性もあります。
私自身も3級、2級ともに教材順で進め、合格まで到達しました。
したがって、一周目については、
まずは教材を信じて最後まで進める
という方法で十分です。
特にFPは範囲が広いため、最初から一つの分野を完全に理解しようとすると、先へ進めなくなることがあります。
一周目の目的は、細部をすべて覚えることではなく、
FPでは、どのような制度や論点を扱うのか
という全体像をつかむことだと思います。
6分野は、最初はバラバラに見えた
FPで扱う内容は、大きく6分野に分けられています。
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- 金融資産運用
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続・事業承継
学習を始めた頃の私には、それぞれが独立した科目に見えていました。
年金は年金。
保険は保険。
投資は投資。
不動産は不動産。
相続は相続。
そして税金は税金です。
分野ごとに講義を受け、問題を解き、終わったら次の分野へ進む。
その繰り返しでした。
ところが、一通り勉強してみると、これらは現実の生活では完全に分かれていないと気づきます。
保険にも税金が関係します。
投資にも税金がかかります。
不動産を取得したり売却したりするときにも、税金が登場します。
相続を考えるときも、相続税や贈与税を切り離すことはできません。
複数の分野を横につないでいるものの一つが、タックスプランニングでした。
年金や社会保険にも、税金が関係する
ライフプランニングでは、公的年金や社会保険について学びます。
どのような保険料を負担するのか。
病気やけが、失業などの際に、どのような給付を受けられるのか。
老後には、どの程度の年金を受け取れるのか。
最初は制度そのものを理解することで精いっぱいです。
しかし、実際に家計への影響を考えると、税金との関係が出てきます。
支払った社会保険料は、所得控除に関係します。
公的年金を受け取るようになれば、その収入と税金についても考える必要があります。
制度からいくら受け取れるかだけでなく、
税金も踏まえて、生活に使えるお金がどのくらい残るのか
まで考えると、タックスプランニングへつながります。
保険は、保障内容だけを見ればよいわけではない
リスク管理では、生命保険や損害保険を学びます。
病気になったら、いくら受け取れるのか。
死亡した場合に、家族へいくら残せるのか。
毎月の保険料はいくらか。
まずは、こうした保障内容へ目が向きます。
一方で、保険料を支払うと生命保険料控除が関係します。
保険金を受け取る場面では、誰が保険料を負担し、誰が受取人になるかによって、確認すべき税金も変わります。
保険の章だけを勉強していたときは、保障の種類を覚えることが中心でした。
タックスプランニングを学んだあとに振り返ると、
保険は、契約内容だけでなく、お金の受け渡し方も重要なのだ
と見え方が変わりました。
資産運用では、利益より「税引後にいくら残るか」が重要になる
金融資産運用では、預金、債券、株式、投資信託などを学びます。
どの商品が高い利回りを期待できるのか。
どの程度のリスクがあるのか。
どのように価格が変動するのか。
こうした内容は、資産運用の中心です。
ただ、利益が出たとしても、その全額がそのまま手元に残るとは限りません。
利子、配当、売却益などには税金が関係します。
非課税制度のメリットも、通常はどのように課税されるのかを知ることで、より理解しやすくなります。
金融商品を比較する際も、
税引前にいくら増えたか
だけではなく、
最終的に手元へいくら残るのか
という視点が必要です。
ここでも、金融資産運用とタックスプランニングはつながっています。
不動産は、取得から売却まで税金が登場する
不動産分野でも、税金は何度も登場します。
不動産を購入する。
所有する。
人へ貸す。
売却する。
相続する。
どの段階でも、お金と税金が関係します。
不動産を学んでいるはずなのに、途中からタックスプランニングの復習をしているように感じることもありました。
現在、私は宅建も学んでいます。
FPでは、不動産を主に家計、資産、税金の側から見ていました。
宅建では、同じ不動産を契約、権利、法令上の制限など、法律寄りの視点から学びます。
同じ対象でも、資格によって見る角度が異なります。
その中で、FPの不動産分野とタックスプランニングは特に距離が近いと感じました。
相続も、法律だけでは終わらない
相続・事業承継では、相続人、相続分、遺言、遺産分割などを学びます。
誰が財産を受け取るのか。
どの程度の割合で相続するのか。
どのような遺言が有効なのか。
まずは民法上のルールを理解する必要があります。
さらに、財産を引き継ぐとなれば、相続税や贈与税も関係します。
ただし、すべてが所得税の課税所得へ一本化されるわけではありません。
所得税、相続税、贈与税は、それぞれ別の仕組みで計算されます。
そのため、
FPのほかの分野で出てきたお金が、最後にすべて一つの課税所得へ集まる
と考えるのは正確ではありません。
それでも、
このお金や財産には、どの税金が関係するのか
という視点が、複数の分野で必要になることは共通しています。
タックスは「すべての答え」ではなく、分野をつなぐ視点だった
6分野を学んだあと、私にはタックスプランニングが一種の統括分野に見えるようになりました。
ただし、タックスがほかのすべての分野を支配している、という意味ではありません。
年金には年金の目的があります。
保険には保障という役割があります。
資産運用では、リスクと収益の関係が重要です。
不動産には取引や権利の問題があります。
相続では、家族間で財産をどのように引き継ぐかを考えます。
税金だけを知っていれば、これらを理解できるわけではありません。
それでも、各分野でお金が動く場面には、かなりの頻度で税金が登場します。
そのため、タックスプランニングを最後に復習すると、
あの分野で学んだ内容が、ここにつながるのか
と気づきやすくなります。
私にとってタックスは、6分野をまとめる答えというより、分野同士を横につなぐ視点でした。
タックスを最初に学ぶメリットもある
もちろん、タックスプランニングを早めに学ぶ考え方にも利点があります。
先に所得や控除の基本を知っておけば、その後に保険、不動産、金融資産運用を学んだとき、税金の説明を理解しやすくなります。
また、タックスは覚える内容が多いため、後回しにしすぎると復習回数が不足する可能性もあります。
したがって、私は、
タックスプランニングは必ず最後に学ぶべきだ
と主張したいわけではありません。
一周目から最後へ回してしまうより、まずは教材順で一度学び、その後の総復習で最後に持ってくる方が現実的だと思います。
私がもう一度学ぶなら、この順番にする
今の私がFP2級を最初から学び直すなら、一周目は以前と同じように教材の順番で進めます。
自分の興味だけで順番を大きく変えず、まずは一度、全分野へ触れます。
その後の二周目は、次のように進めたいです。
- 年金・社会保険
- 保険
- 金融資産運用
- 不動産
- 相続・事業承継
- タックスプランニング
この順番に絶対的な正解があるとは思っていません。
年金への関心が強い人もいれば、投資から始めたい人もいます。
住宅購入を考えている人なら、不動産を先に学ぶ方が勉強しやすいかもしれません。
ほかの5分野については、自分の生活に近い分野や、興味のある分野から復習してもよいと思います。
ただし最後にタックスへ戻り、
それぞれのお金の動きに、どのような税金が関係するのか
を見直します。
これが、現在の私にとって最もしっくりくる学習順です。
結論:一周目は教材順、二周目はタックスを最後に
FP3級と2級を学んだ当時、私は学習順についてほとんど考えていませんでした。
教材の順番に進め、タックスプランニングは4番目に学びました。
その進め方でも合格できたため、一周目の順番として問題があったとは思いません。
しかし、すべての分野を学んだ今は、タックスプランニングを最後にもう一度復習したいと感じています。
年金。
社会保険。
生命保険。
資産運用。
不動産。
相続。
これらを学んだあとにタックスへ戻ると、別々に見えていた知識がつながりやすくなります。
私のおすすめは、
一周目は教材の順番で全体像をつかむ。
二周目は各分野を復習し、最後にタックスプランニングで横につなぐ。
という進め方です。
これは、FP2級に合格したあとで振り返った、私個人の学習順です。
タックスを最初に固めた方が理解しやすかった人もいるでしょう。
反対に、最後に回したことで全体がつながった人もいるかもしれません。
FPを学んだほかの人が、どのような順番を選んだのか。
私も少し聞いてみたいところです。


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