朝カフェで勉強していたら、店員さんの人数が気になった|工業簿記で変わった見え方

簿記

資格の勉強をするとき、朝にカフェを利用することがあります。
家よりも集中しやすく、出勤前の短い時間でも勉強モードに入りやすいからです。

いつも同じ店に行くわけではなく、その日の予定や気分に合わせて、いくつかのカフェを使い分けています。

そんな朝カフェ学習を続けているうちに、以前ならあまり気にしなかったことが目に入るようになりました。

それは、カフェによって店員さんの人数がかなり違うことです。
同じような時間帯でも、少ない人数で回している店もあれば、比較的人数が多い店もあります。

工業簿記を学ぶ前なら、
「今日は店員さんが多いな」
「この店は忙しそうだな」
くらいで終わっていたと思います。

ところが今では、

この人数だと、人件費はどれくらいかかっているのだろう
朝の客数に対して、この体制で採算は合うのだろうか

と考えるようになりました。

もちろん、外から見ただけでは本当の事情は分かりません。
それでも、工業簿記を学んだことで、日常のカフェまで少し違って見えるようになったのです。

店によって、働いている人数が違う

朝のカフェは、店によって雰囲気がかなり違います。

注文が次々に入る店もあれば、比較的ゆったりしている店もあります。
レジを担当する人。
ドリンクを作る人。
フードを準備する人。
客席や店内を整える人。

同じカフェでも、時間帯や店舗の大きさによって必要な人数は変わるのでしょう。

ただ、利用する側から見ても、
「この店は少ない人数で回しているな」
「こちらの店は、朝から結構な人数がいるな」
と感じることがあります。

以前の私は、店員さんの人数をサービスの早さや店内の快適さと結びつけて見る程度でした。

工業簿記を学んでからは、そこに人件費という視点が加わりました。

人件費も、店を運営するために必要なコスト

カフェで一杯のコーヒーを販売するためには、コーヒー豆やミルク、カップなどの材料が必要です。
それだけではありません。

店舗の家賃。
電気代や水道代。
設備の維持費。
そして、そこで働く人の人件費。

売上がそのまま利益になるわけではなく、さまざまなコストを差し引いた残りが利益になります。

これは簿記を学べば当然の話なのですが、勉強前は日常生活の中で、そこまで具体的に考えていませんでした。

カフェに入れば、代金を支払い、飲み物を受け取る。
利用者としては、それだけで完結します。

しかし、店を運営する側から見れば、その一杯を提供するまでに多くの費用が発生しています。
店員さんの人数も、その一つです。

ただ人数を減らせばよいわけではない

人件費を抑えるなら、働く人を減らせばよい。
数字だけで考えると、そう見えるかもしれません。

ただ実際の店舗運営はそれほど単純ではないと思います。
人数を減らしすぎれば、注文までの待ち時間が長くなるかもしれません。

ドリンクの提供が遅れたり、清掃が追いつかなかったりする可能性もあります。
一人ひとりの負担が増えれば、接客や作業のミスにつながることもあるでしょう。

反対に、余裕を持った人数を配置すれば、接客や提供スピードは安定しやすくなります。
しかし、客数が少なければ人件費の負担が大きくなります。

つまり、

人を増やせばサービスは安定しやすい
しかし、人件費は増える
人を減らせば費用は下がる
しかし、現場の負担やサービス品質に影響するかもしれない

という関係があります。

外から眺めているだけでは、どの人数が適正なのかは分かりません。

それでも、店員さんの人数は単なる多い・少ないではなく、売上やサービス品質とのバランスで決められているのだろうと考えるようになりました。

工業簿記は製造業だけの話ではなかった

工業簿記という名前から、最初は工場や製造業だけに関係するものだと思っていました。

材料を仕入れ、製品を作り、原価を計算する。
たしかに、試験ではそのような問題が多く出てきます。

しかし、学んでいる内容の根本には、

商品やサービスを提供するために、どれだけのコストがかかっているのか

を考える視点があります。

カフェは製品を大量生産する工場ではありません。

それでも、材料費、人件費、家賃、光熱費などを負担しながら、飲み物や空間というサービスを提供しています。

その意味では、工業簿記で学んだ考え方を応用して眺めることができます。

一杯のコーヒーの価格を見ても、
「材料費はいくらくらいだろう」
「店舗の家賃も高そうだ」
と考えるようになりました。

簿記を学ぶ前より、店の裏側を想像することが増えた気がします。

正解は分からない。それでも、考える視点は増えた

朝のカフェで見かける店員さんの人数が、本当に多いのか少ないのか。

その答えは、私には分かりません。
店の広さ、客数、営業時間、業務内容、スタッフの経験など、さまざまな条件があるからです。

しかし、工業簿記を学んだことで、

人が多い、少ない

という表面的な見方だけではなく、

人件費と売上のバランスはどうなっているのか
サービス品質を保つために、何人必要なのか
効率と現場負担をどう両立しているのか

まで考えるようになりました。

資格の勉強は、試験問題を解くためだけのものではありません。

学んだ知識によって、これまで気に留めなかった日常の風景に、新しい視点が加わることがあります。
朝カフェで勉強をしていたら、いつの間にか店員さんの人数と人件費が気になるようになっていた。

これも、私が工業簿記を学んで感じた変化の一つです。
【関連】製造業の技術者が工業簿記を学ぶ意味

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